新指揮官に、進化を証明する。巨人菅野智之投手(26)が22日、高橋監督との1打席勝負にオール直球の全力投球を誓った。今日23日のファン感謝デー(東京ドーム)で行われる「引退式」に登板予定。プレミア12では21日のメキシコ戦に登板し、3回1失点でプロ入り最速の155キロをマーク。侍ジャパンで得た手応えを胸に、マウンドに上がる右腕は「全力でいきます。155キロ出します」と意気込んだ。

 公式戦前の会見と何ら変わらなかった。今日23日のファン感謝デーで行われる高橋監督との1打席勝負。意気込みを聞かれた菅野はいつもの闘志に満ちた言葉に決意を込めた。

 菅野 全力でいきます。全球真っすぐで。155キロ出します。

 尊敬する先輩の花道を飾るには、どういう形が一番なのか。「野球人・高橋由伸」の生きざまを思い返せば、答えは1つしかなかった。

 秋の進化を披露する。プロ入り初めて、侍ジャパンに選出され、プレミア12では2試合に登板。21日の3位決定戦(対メキシコ)では、プロ入り最速の155キロを記録した。「とても、実りのある期間だった」と充実感をにじませた。高橋監督との対面は10月31日以来。言葉ではなく、打席の中で侍での経験を報告する。

 豪華すぎる仲間から、極意を体得した。試合中に、日本ハム大谷、楽天則本ら本格派の投球フォームを研究。自分との明らかな違いを発見した。「(投球時に)前に力を出していくんです」。14日の米国戦では、4回2失点と不本意だったが、試合の中で独特の感覚を体得。メキシコ戦で証明した。

 実は、今オフのテーマこそが、「最速155キロ」への復活だった。クライマックスシリーズでは、先発で2戦2敗。「もう1度、真っすぐを磨きます。当然、数字だけが大事じゃないですけど、155キロを目標にする」と語った。高橋監督からも、キーマンに指名された16年シーズン。「天才打者・高橋由伸」に、本物を証明する。【久保賢吾】