プロ野球セ・パ両リーグは24日、記者投票によって選ばれるベストナインを発表した。阪神福留孝介外野手(38)は外野手部門で中日時代の06年以来、9年ぶり4度目となる同賞を手にした。

 虎の福留としては初の栄誉だ。攻守両面を評価されてのベストナイン。ベテランと言われる年齢になってその力を証明してみせた。シーズン終盤には4番を任され、140試合で打率2割8分1厘、20本塁打、76打点。打点、本塁打はチームトップの数字をたたき出した。充実のシーズンを終えた福留は「そうやって評価してもらって、セ・リーグの中でベストナインをいただけることは光栄なこと」と受賞をかみしめた。

 ただ直後に出てきた言葉は飽くなき向上心だ。「どの数字、どの成績においても満足することはない。まだまだ出来たんじゃないか。来年に向けてもっとやっていける」。2年連続…。虎ファンなら誰もが期待するところだ。来季39歳になる福留は「1年間、常にやれていないといただけない」と静かに闘志を燃やした。