【グアム(米国)18日=浜本卓也】トリプルスリー男の思考法で復活を果たす。巨人坂本勇人内野手(27)が「1カ月30安打×6カ月で年間180安打」計画を明かした。自主トレ後、話題が打撃目標に及んだときだった。車に向かう足を止め「(ヤクルト山田)哲人が『設定したらいいですよ』と言っていた。僕はしたことがないけど結果を出した選手がすごくいいと言っていた。やってみるのもありと思う」と語った。
昨年11月の国際大会「プレミア12」で、山田と打撃論を交わした。打率3割を狙う山田が2年前、杉村打撃コーチから「打率は上下するから意識すると疲れる。1週間8本、月30本と思うと気が楽になる。4月から9月の6カ月で続ければ180安打で打率3割に届く」という考え方を伝授されたと聞いた。目標を明確にし、重圧を軽減するのが狙い。山田はその年は193安打で打率3割2分4厘、翌15年は183安打にトリプルスリー達成と打撃を開眼させた。
坂本は12年に173安打で最多安打のタイトルを長野と分け合ったが、それ以降は能力を出せていない。昨季は打率2割6分9厘、12本塁打。高橋監督からはキーマンと期待される一方、「27歳で成績が下がってきているのは良くない」と心配もされている。これまでは目標を「キャリアハイ」と大枠で定め、1つ1つの打席に集中していくのが坂本流だった。シビアに結果が求められる今季、発想の転換はリスクも伴うが「自分がしっかりすればできると思う」と力を込めた。
ロングティーでは、丁寧にバットの軌道を確認しながら、センターから左方向にライナーを打ち続けた。「意識しているのは、バットを体の内側から出すこと」。ロングティー後はトス打撃にも励んだ。「自信を持ってやりたい」。「山田の考え」をきっかけに、主将が覚醒する。



