ソフトバンク工藤公康監督(53)が17日、原点回帰の6時間指導を行った。球宴から一夜明け。早朝の始発便に飛び乗り、空路で帰福。福岡・筑後市のタマホームスタジアム筑後で行われた全体練習(球宴組を除く)に参加した。「みんなのおかげで貯金30ができた。明日からゼロのつもりでやっていこう」と出発を呼びかけた。2軍も含め、精力的に選手の動きをチェック。キャンプさながらの熱血ぶりで、今日18日のリーグ戦再開に備えた。
宴が終わった半日後に、全パの指揮官は鷹戦士の前に立っていた。練習が始まった午前10時に、工藤監督の声が響いた。「みんなのおかげで貯金30ができた。明日からリーグ戦が始まる。ゼロのつもりでやっていこう」。原点回帰の呼びかけだ。莫大(ばくだい)な貯金を背景に、2位日本ハムとは6ゲーム差。首位独走は揺るがない。「差があるのは分かっている。大事なのは、他のことを考えずに、自分たちのことに集中することだ」。貯金ゼロの真意は、そこにあった。
原点回帰の思いは監督自ら体現した。球宴後には横浜市内の自宅に戻り、睡眠時間は3時間半。早朝の午前6時前に羽田空港に姿を見せた。始発便に飛び乗り、筑後市のファーム施設に直行。重盗やスクイズに対する守備練習をメニューに組み込み、1点にこだわる野球を後半戦も継続することをナインに意識付けた。「試合で慌てないように、準備しないと。こういうことはいつもできるわけではない」。
気温30度を超える暑さの中、指揮官はさらに激しく動いた。午後1時から行われた2軍練習にも合流。大隣や寺原のブルペン投球を視察し、ドラフト1位ルーキーの高橋にもアドバイスを送った。わずかの休憩を挟んで、6時間の熱血指導。500ccのペットボトルの水を3本飲み干した。「朝の4時半に起きたかいがあった」と笑って、午後5時に球場を後にした。
選手起用でも1番松田を鍵とした不振脱却オーダーを通常の打順に戻す可能性がある。先発で2勝を挙げた岩崎をブルペンに組み込み、ロングリリーフや終盤の投入を見据える。残りは60試合だ。今日18日のオリックス戦(ヤフオクドーム)でリーグ再開。つかの間の球宴期間で、再出発に向けた態勢を整えた。【田口真一郎】



