来季続投するオリックス福良淳一監督(56)が29日、京セラドーム大阪にて今季の総括会見を行った。優勝争いに絡めなかったシーズンを「悔しさしか残っていない。選手の能力を引き出してあげられなかった後悔はある」と振り返った。

 特に先発投手陣について「前半戦はゲームをつくれなかったのが大きかった」と挙げた。外国人選手が機能しなかったのも大きな誤算だった。

 それでも吉田正や若月ら若手の台頭があり、シーズン終盤は日本ハムとソフトバンクの2強を苦戦させるという形で存在感を発揮。来季に向けては「先発投手陣の立て直しとミスを減らすこと。スキのない野球とずっと言ってきたが、後半にミスが命取りになって試合を落とすことが多かったので」と課題を掲げた。

 同席した瀬戸山球団本部長は、あらためて監督続投の理由について「このチームを一番よく知っているし、選手の力を最大限に出せると思っている。ここにきてやっと投打の歯車が合ってきた。来季はスタートからこういう戦いを期待しています」と話した。補強については「特に外国人選手のところは監督はじめ首脳陣にご迷惑をおかけした。特に力を入れて、いい選手を補強したい」と話した。