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西武菊池が連続10勝で米挑戦へ、涙の封印から8年

 西武菊池雄星投手(25)が18年オフにもポスティングシステムを利用し、メジャー挑戦する可能性があることが5日、分かった。昨年11月23日の契約更改で、プロ7年目にして推定年俸1億円の大台に到達。関係者の話を総合すると、この交渉の席で、球団側に将来のメジャー挑戦を希望している旨を伝えたという。自ら設定したハードルは、今後2季連続の2ケタ勝利。チームを08年以来のリーグ優勝&日本一に導くために、エースとして勝ち星を重ねることが、将来の「夢」の実現にもつながる。

 球界関係者の話を総合すると、菊池は昨年11月の契約更改交渉の席で、プロ入り後初めてメジャーへの「思い」を球団に伝えた。それは少年のころからの夢。花巻東卒業時にはNPBを経ずに渡米し、メジャーに直接挑戦することも真剣に考えていた。その夢を「日本で認められてから」と封印。6球団による1巡目指名の末、西武に入団した。

 しかしプロ入り後はケガにも苦しみ、伸び悩んだ。それでも昨季はプロ7年目にして、初の開幕投手を任された。そして初の2ケタ勝利となる12勝をマーク。チームの軸へ成長を遂げた。花が開くまでの長く苦しい道のりにあって、いずれはメジャーのマウンドに、という純粋な夢は菊池の支えになっていた。

 交渉の席では挑戦の条件として『今季から2年連続2ケタ勝利』というハードルを自らに課したという。海外フリーエージェント(FA)権を行使できるのは最短でも20年オフ。それより早い挑戦となるが、球団はファン感情なども考慮した上で、先発として実績を重ねたタイミングでのメジャー挑戦に、理解を示したとみられる。

 昨年7月にはフリーアナウンサーの深津瑠美さんと結婚。NHKBS1の「ワールドスポーツMLB」でキャスターを務めるなどメジャーに精通し、英語も堪能な夫人の存在は心強い。そして160キロに迫る剛球が、メジャーのスカウト陣から熱い視線を集めることは間違いない。

 このオフの自主トレでは、投球のさらなる進化に向け、ノーワインドアップへのフォーム変更に取り組む。さらにはフォーク習得も目指し、投球の幅も広げる。初の2ケタ勝利にも満足せず、さらなる進化を目指すが「チームの優勝に貢献するだけ。それが今の自分にとって、一番大切なこと」と言い切る。あえてあこがれの舞台への思いを口にしたのは、今季にかける強い決意の裏返し。覚悟を胸に秘め、全力で腕を振る。

<菊池雄星の足跡>

 ◆甲子園 花巻東時代に甲子園に3度出場。1年夏にデビュー、3年春のセンバツでエースとして準優勝。3年夏はベスト4止まりも、自己最速の155キロをマークした。

 ◆プロ入り前 メジャー志向もあり、日米20球団と面接。中でも米大リーグのレンジャーズは現役選手デレク・ホランド投手を同席させ熱意をアピール。その後プロ入りを決意。09年ドラフト会議では6球団が競合し、渡辺監督が引き当てた西武へ入団。

 ◆プロ1年目 10年、登録名を「雄星」にして、キャンプ1軍スタート。しかし5月に左肩痛を発症し、出場機会がないままシーズン終了。

 ◆1軍デビュー 11年6月12日の阪神戦で公式戦初登板。その後調整を経て同30日のオリックス戦でプロ初勝利を挙げる。

 ◆球宴初選出 13年は開幕1軍入りを果たし、7月までに9勝を挙げオールスターに選出される。

 ◆左腕最速 15年9月13日ロッテ戦で自己最速を更新する157キロをマーク。公式戦に限れば左腕史上最速となった。

 ◆昨季 16年は開幕投手を務め、自身初の2ケタ勝利を達成。防御率リーグ2位とエース格の働きをした。

 ◆結婚 昨年、フリーアナウンサーの深津瑠美さんと結婚。

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