巨人は投手陣が乱れて同一カード3連勝を逃した。先発内海が精彩を欠いた。本来の制球力が影を潜め、2回は中日ゲレーロに真ん中やや内寄りの低めカットボールを仕留められ、先制3ランを献上。4回にはビシエドのソロで冷静さも失った。被弾後の無死一塁で打者福田に対し、走者を忘れてワインドアップの体勢に入った。走者平田の動きを見て慌てて投球動作をやめ、プロ14年目で初ボーク。立て直すことができずに4回5失点でKOされ「(ボークは)ありえないミス。全てにおいて迷惑をかけてしまった」とうなだれた。

 2番手篠原、3番手中川も、6連敗中の眠りから目覚めた竜の勢いに屈した。6回で8点のリードを許しては打つ手がなかった。接戦をものにするのが今季のスタイル。明日9日からの首位阪神戦を前に、高橋監督は「負けていても終盤に1チャンスで(逆転できる)という展開にしないといけない」と締め直した。