自力優勝は消え、CS圏内の3位西武とも10ゲーム差。林球団本部長は「伊東さん中心につくってきたチーム」と、現体制で巻き返す方針だ。新外国人の補強を急ぐことも明言した。補強しても浮上できる保証はないが、急がないと、望みは完全に絶たれてしまう。早ければ、角中が19日、石川も23日から1軍復帰の見込み。欠けたピースが戻ってくるのは明るい材料だ。

 だからこそ、伊東監督が指摘した「細かいミスがある。その辺が出来てない」という課題の克服が急務。まずは現有戦力のプレーの精度を高め、1日も早く連敗を止めないといけない。【古川真弥】

 ▼ロッテは37試合目で自力優勝の可能性が消滅した。楽天がロッテとの残り18試合に全敗しても、他球団との残り試合に全勝すれば116勝27敗で勝率8割1分1厘。ロッテは残り106試合に全勝しても8割1分(115勝27敗1分け)で楽天に及ばない。最近では05年楽天の自力1位の可能性が29試合目に消えたが、当時のパ・リーグはプレーオフで優勝を決めたため、この時の消滅は自力Vではなく自力勝率1位。自力V消滅の早さでは、90年ダイエー(37試合目)以来。ダイエー以前に37試合以下は59年近鉄(32試合目)までなく、60年以降では最速タイとなった。

 ▼ロッテは4月28日西武戦から16試合連続で2桁安打がない。58年8月に記録した球団ワーストの18試合連続が近づいてきた。