阪神は17日、兵庫・西宮市の甲子園室内練習場で阪神・淡路大震災の被災者に向け、約1分間の黙とうを行った。7人の新人選手に加えて大山、小野ら若手の十数人が参加。球団から揚塩球団社長ら職員が集まり、計60人が祈りを捧げた。

 ドラフト3位の熊谷敬宥内野手(22=立大)が被災地への思いを新たにした。仙台市出身で中学時代の11年に東日本大震災を経験。23年前に阪神・淡路大震災が起こったこの日、幸せを再確認した。「野球ができる喜びをかみしめながら黙とうしました。当時を振り返るとどれだけ普通の生活が幸せなことか。気持ちは今も変わらない。いい結果を残して東北にいい報告をしたいと思っている」とプロで活躍する姿を故郷に届けることを誓った。