文句なしの当たりだった。ソフトバンク柳田が完璧な当たりの17号ソロを放ち、延長戦を制した。延長12回に9試合ぶりの1発を放ち、試合を決めた柳田は「非常にうれしい。早く勝利を決められるように、それだけを考えていました」と、額いっぱいの汗をぬぐった。22日の同カードで延長10回の中村晃の決勝弾を巡り「誤審騒動」に発展したが、この日はリクエストいらずの驚弾で胸のすく勝利を呼び込んだ。

 柳田は10回には先頭打者として右前への当たりで一気に二塁へ。「1点勝負だと思って、1つでも先の塁を、と考えていました」。その後、三塁走者だった1死満塁では、長谷川勇の浅い中飛でタッチアップ。中堅武田の好返球でアウトになったが、死力を尽くし1点を取りにいった。

 激闘を終えた工藤監督も「さすが4番という1発。柳田くん打ってください、と祈っていました。さまさまです」と最敬礼。リーグ再開最初のカードで2連勝と好スタートを切った。