本拠地最終戦を終えた西武は、レギュラーシーズンの主催試合71試合での観客動員数が176万3174人(1試合平均2万4833人)となり、プロ野球の観客動員数が実数発表となった05年以降、最多を更新したと発表した。

完売試合数は26試合。この日の本拠地最終戦は3万1577人が集まった。

辻発彦監督は「レギュラーシーズンは熱い声援をいただきありがとうございました。いつも大きな声援の中で試合ができ、選手たちは本当に心強かったと思います。そして、ここまでこの成績でこられているのも、皆さまの応援があってこそだと思っております。メットライフドームでのレギュラーシーズンは今日が最終戦ですが、クライマックスシリーズも、引き続き球場にお越しいただき、日本一へ後押しをしていただけるとうれしいです。いま一度、選手たちに力をください。応援よろしくお願いいたします」とコメントした。

西武は観客増の要因を以下のように分析した(原文のまま)

◆観客動員数最多を更新した主な要因

所沢に本拠地を構えて40周年を迎える今シーズン、チーム面では、辻発彦監督のもと27年ぶりの開幕8連勝と好発進。野手では、リーグ最多安打(185本)の秋山翔吾選手、リーグ最多本塁打(46本)、リーグ最多打点(121点)をマークする山川穂高選手などの活躍、また、投手では勝利数リーグトップ(15勝)の多和田真三郎投手をはじめ、菊池雄星投手、榎田大樹投手が2ケタ勝利を挙げるなど、ここまで1度も首位を譲ることなく走り続けてきました。

※各選手の記録は、9月28日試合終了時点

また、営業面におきましては、40周年記念事業をはじめ、あらゆるお客さまを対象にしたイベントを数多く実施しました。

まず、40周年記念事業の一環として球団史上初となる東京ドームでの主催試合を4月17日(火)に開催し、都内勤務のサラリーマンやOLなど、平日のメットライフドームにご来場いただけないお客さまなど多くの方にご来場いただき、観客動員数が実数発表となった2005年以降、主催試合において過去最多となる4万4978人を記録しました。

また、女性向けのイベント“ウーマンフェスタ”(5月11日(金)~5月13日(日)に開催)では、球団初の試みとしてご来場の女性のお客さま全員に“レディースユニホーム(非売品)”を配布するなど、

さまざまなお客さまのニーズに沿った企画を数多く実施したことが、観客動員数の増加に寄与したと考えています。

さらに、獅子風流(ししぶる)ユニホームを着用した夏の大型イベント「ライオンズ フェスティバルズ 2018」(7月20日(金)~8月16日(木))でも多くのお客さまにご来場いただきました。

以上に加えて、地域貢献・野球振興を目的としたフレンドリーシティ拡大に伴う小中学生の観戦招待の増加、4月29日(日)にはライオンズオリジナルキッズグローブをご来場の小学生以下全員に配布するなど、一連の活動を通じて地域貢献・野球振興を進めてまいりました。

また、今年3月に発足した「L-FRIENDS」の一環として、埼玉県内の小学生約31万人にライオンズオリジナルベースボールキャップを配布したことで、ライオンズや野球観戦の認知が向上、ファンクラブのジュニア会員数も初めて2万人を突破するなど、大幅に増加しました。

さらに、春休み期間中の平日デーゲーム開催や、昨年オープンした「ライオンズキッズパーク」など、お子さま連れのご家族もより一層お楽しみいただけるようになりました。

これらの施策により、お子さまを中心に新しいファミリー層のご来場が観客動員数の増加につながったと考えております。

チームの好調さに加え、このような営業施策がかみ合ったことなどにより、今シーズンはここまでで、過去最多更新(※)となる26試合の完売御礼も出て、2005年以降最多となる観客動員数を記録しました。

(※)プロ野球の観客動員数が実数発表となった2005年以降、完売試合数の最多は昨シーズンの18試合。