巨人ドラフト1位左腕の高橋優貴投手(22)が、先発が内定しているデビュー2戦目の17日広島戦(熊本)へ予行演習を終えた。11日、イースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)に先発。風速10メートル前後の強風にも動じず、3回3安打1失点で44球を投げた。

次回登板後、中6日の登板が続けば、歴史的な日に登板が重なる。5月1日中日戦(東京ドーム)は新元号の令和初日。ゴールデンウイーク10連戦の5戦目で他の先発投手の状態、対戦相手などを総合的に見た上での判断だが「令和開幕投手」となる可能性もある。

新元号が発表された1日には「平成でも令和でも勝つ!」と色紙に記し、デビュー戦の4日阪神戦では6回1失点で初勝利。大卒新人投手の初登板初先発初勝利は球団史上59年ぶりで、平成初。大卒新人の先発でのデビュー2連勝となれば球団史上初となる。

この日はセットポジションをテーマに置いた。右足の上げ下げのリズムを変化させ、一塁走者を警戒しながら打者のタイミングをずらそうと工夫。「1回できたからOKではなくて、継続的なものが大事」。平成で歴史を塗り替えたドラ1が、令和の歴史に第1歩を刻む。【桑原幹久】