ソフトバンク松田宣浩内野手(36)が2戦連発でチームを今季最長9連勝に導いた。

連夜の「熱男!」コールはこの日、ほっともっとフィールド神戸に打ち上げられた花火を上回るほどの熱さで、スタンドを酔わせた。

序盤の3点リードを5回に追いつかれ、7回には勝ち越しを許した。劣勢の中、8回2死三塁でエップラーの初球を左翼席へたたき込んだ。19号決勝2ランでシーソーゲームにけりをつけ「大型連勝を止めるわけにはいかないと、チームみんなが強い思いでやっている。ピッチャーが追いつかれたときはバッターが頑張って、バッターが打てていないときはピッチャーが頑張ってくれる。みんなで戦っている感が強いですね」と振り返った。

ベテランながら今季チームで唯一、全試合スタメン出場を継続中だ。ビジターから福岡へ戻る移動試合でもチーム練習前にロングティーを行うなど、とにかく体は元気。80試合で19本は昨季の32本を上回るペースだ。数ある成績の中でも「続けたい」と意識している1つ、2年連続30本塁打も十分に射程圏だ。

チームは9連勝で、工藤監督の就任以来最長タイになった。7日も勝てば11年以来8年ぶりの10連勝となる。指揮官は「10というより、3連戦の勝ち越しが決まったので。また1つ1つしっかり戦っていきたい」。前半戦は残り4試合。いのしし年の年男松田宣が猪突(ちょとつ)猛進に引っ張っていく。【山本大地】