オリックスがパの借金をすべて背負い込んだ。後半戦開幕を託されたオリックス田嶋が、今季最短となる4回途中9安打3失点で今季初黒星を喫した。

初回から制球を乱し、連続四球などで2死満塁のピンチを招くも無失点に切り抜けた。先制直後の3回2死一、二塁からウィーラー、堀内に連続適時打を許し同、点に追いつかれた。4回1死三塁で島内に中前へ決勝適時打を浴び、浅村の打球処理で二塁へ自らの悪送球で再びピンチを招いたところで降板。田嶋は「話にならない。投手としてやってはいけないことをやってしまった。自分の力不足です」と悔やんだ。

制球に苦しんだ左腕について、西村監督は「どこに原因があるのかはこれから。今日みたいな投球をする投手ではない」と険しい表情。打線もこの日8安打を放つもすべて単打で打線がつながりを欠いた。指揮官は「つないでいかないといけない。ヒット8本で、もっと(点を)とっていかないといけない」と苦言を呈した。チームは後半戦3年連続の黒星スタート。借金は「7」となった。16日の相手先発は17年から9連敗中の則本。難敵を打ち崩し、流れを断ち切るしかない。【古財稜明】