エースがチームの連敗ストップに大きく貢献した。日本ハム有原航平投手(27)が7回2安打1失点の好投で、シーズン自己最多となる12勝目を挙げた。「(自身)2連敗していましたし、責任を感じていたので、なんとか勝てて良かったです」とほっとした表情を見せた。

ここ2試合、悔いが残る試合が続いていた。1日の楽天戦(札幌ドーム)で5敗目を喫すると、前回10日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では、7回途中7安打6失点(自責4)で千賀とのエース対決に敗れた。悔しさを胸に、チームの苦しい状況を打破すべく打者に立ち向かった。

試合前まで、今季の被打率5割4分5厘と苦手にしていた早大の1学年後輩茂木には真っ向勝負。「やられ続けていましたし、(塁に)出ることで向こうに流れがいくので、そこは意識していきました」。5回2死の場面では、この日最速となる154キロの内角直球で空振り三振を奪うなど、3打数無安打に封じた。

これでチームの連敗を9で止めた。「次はもっと長いイニングを投げたいと思う」。エースらしい投球で次戦もチームに勝利を呼び込む。【山崎純一】