ソフトバンク岩崎翔投手(30)が、来季復活へ「ゼロ」からの再出発を誓った。27日、福岡ヤフオク!ドーム(福岡市中央区)を訪れ、近くの砂浜でキャッチボールなどのトレーニングで汗を流した。秋季キャンプでは「一からつくるイメージでやりたい」とセットアッパー復活への道のりをスタートさせる。

「今は理想の形へ、頭と体が一致していない。ゼロの状態にしてでも、一致するようにしていきたい」。2018年開幕直後に右肘痛でリタイア。手術を経て今季はシーズン後半から復活し、終盤戦にはなんとかベンチ入りするまでに復活した。「後ろ(セットアッパー)で使ってもらうための信頼を取り戻すには、155キロくらいは出せるようにならないといけない」。すでに右肘の状態は「不安はない」というが、最速は150キロ台前半。「今の状態に合うフォームなのか、頭でイメージしているフォームに改良するのか、いろいろ試したい」。2017年シーズンは「8回の男」セットアッパーとして46ホールドポイントを獲得。最優秀中継ぎ投手を受賞した右腕が、自らリセットボタンを押して完全復活を狙う。【浦田由紀夫】