侍ジャパンの抑え山崎康晃投手が初の胴上げ投手となった。2点リードの9回のマウンド。4番から始まる打順で、全球ツーシームの勝負を仕掛けた。「打順、雰囲気、会沢さんが感じたものを、うまく引き出してもらった」。三ゴロ、二ゴロ、最後は追い込んでから、145キロのツーシームで空振り三振に仕留めた。「気持ちよかった。胴上げ投手になったことがなかったので」と喜びを爆発させた。

09年WBC決勝の韓国戦で、ダルビッシュが最後を抑えた動画を見てから試合に臨んでいた。「どういう姿で胴上げ投手になるのか分からなかった。勉強してからマウンドに向かいました」。4年前のプレミア12では、ブルペンで出番を待ったまま終わったが、今大会は5試合を無失点。3セーブは主要大会で単独トップとなり「本当に悔しい思いをした。ブルペンで出て行く選手の背中を見るだけ。東京五輪でも世界一を取れるよう、また成長していきたい」と見据えていた。