ソフトバンク牧原大成内野手(27)が20日、来季レギュラー定着を誓った。右手人さし指の血行障がいで入院していた佐賀市内の病院を退院後、19日から筑後市のファーム施設で練習を再開。

2日目のこの日も、アップ、キャッチボール、打撃練習、内外野のノックと、軽めながら通常メニューをこなした。秋季キャンプは離脱したが、来季に向けオフの課題として「レギュラー定着のために、走塁面をレベルアップしたい」と語気を強めた。

プレミア12では世界一メンバーとなり「スタメンを取りたい」という周東らがライバルになるが「自分のやることをしっかりやるだけ。1つのことだけではレギュラーになれないと思っていますから」とキッパリ。

今季、10盗塁したが盗塁死は「13」だった。秋季キャンプ当初は、本多内野守備走塁コーチとともにスタートの意識向上を確認していた。「もっと盗塁を決められるようにならないといけない」と1番打者としての「武器」を増やす意識で練習。「意識するのとしないのとでは全然違う。これまでと違う感覚で練習していた」と秋季キャンプでの感覚は忘れない。本多コーチも「足は速い方なので、あとはスタートの問題」と話す。21日に筑後のリハビリ組の練習を打ち上げるが、オフについても牧原は「体幹を鍛えて速く走れる体をつくりたい」と意気込む。

血行障がいは完治したわけではないが「指は大丈夫。今は薬を飲んでいる。これからつきあっていかないといけない」。周東に負けじと快足に磨きをかけ「1番スタメン」に定着する。【浦田由紀夫】