ソフトバンクのドラフト4位、小林珠維内野手(18=東海大札幌)が8日、福岡・筑後市の若鷹寮に入寮した。

離道前に新千歳空港で取材に応じ「今までの1年でなく、プロ野球選手としての1年目という思いで正月を迎えられた。一日の日に思い描いたものを福岡に持って行く」と、プロ生活に向けて決意を示した。

描く理想は「前進」だ。元日に一年の計を立てる際に、ふとその2文字が頭に浮かんだ。高校では最速150キロ右腕のエースとして活躍したが、プロではほぼ未経験の内野手としての挑戦となる。「ちょっとずつでも前に進んでいこう」。あせらない。183センチ、86キロの体格に秘められた才能をじっくり磨いていく。

勝負の世界に身を置く覚悟は意外なところにも表れている。6日に北海道神宮に初詣に行ったが、例年楽しみにしているおみくじは引かなかった。「プロ1年目。自分次第なので。紙に書かれていることに左右されたくない」。実力で福を引き寄せる。

10日には東京都内でNPB新人選手研修会、その後は再び福岡に戻り新人合同自主トレと多忙な生活が始まる。入寮に際しては「いつも一緒に寝ていて落ち着く」と1歳から大切にしている犬のぬいぐるみも持参した。快眠グッズ? で良質な睡眠を取り、厳しいプロの世界で進化を遂げる。【浅水友輝】