楽天2位黒川は「村上入ってきた時のよう」三木監督

  • 特守で叫ぶ楽天黒川(撮影・滝沢徹郎)
  • フリー打撃で快音を響かせる楽天黒川。後方右は三木監督(撮影・滝沢徹郎)

高卒新人が初めてのキャンプで悲喜こもごもの3日目を迎えた。楽天2位黒川史陽内野手(18=智弁和歌山)はフリー打撃で柵越え7発を打ち、三木監督にヤクルト村上級のインパクトを与えた。

   ◇   ◇   ◇

野球大好き少年よ、“燕のゴジラ級”の大志を抱け! 楽天の久米島キャンプに高卒新人で唯一1軍メンバーの黒川が、大器の片りんを見せた。

フリー打撃で70スイング中バックスクリーン弾を含む7本の柵越え。18年に新人時代のヤクルト村上を2軍コーチとして指導した三木監督は「村上が入ってきた時のようで、大きいけど子どもの体のような感じ。いろんな期待値と可能性がある」と昨季36発の強打者とだぶらせた。

4割打者を目標にする新人は、野球が好きでたまらない。幼稚園時代におもちゃのバットを買ってもらい、毎日抱えてふとんをかぶった。上宮で93年センバツ優勝時の主将だった父洋行さんが経営するバッティングセンター「王寺ドームスタジアム」でお客さんがいない間は常にマシンへ向かった。中学1年から木製バットで130キロを打ち、もの足りない時は距離を詰めて体感速度を上げた。

疲れよりもワクワクが上回る。「毎日が楽しい。いろんな先輩方に話を聞けて最高です」。11日からの沖縄・金武での1軍2次キャンプは参加しない予定。守備の名手藤田との特守が終わった午後5時半すぎ。「もういっちょやったります!」と笑顔で打撃練習へ向かった。【桑原幹久】

◆黒川史陽(くろかわ・ふみや)2001年(平13)4月17日、奈良県生まれ。智弁和歌山では1年春からベンチ入り。18年センバツで準優勝するなど5季連続で甲子園出場。19年ドラフト2位で楽天入団。今季推定年俸650万円。182センチ、86キロ。右投げ左打ち