日本ハムの育成ドラフト3位、長谷川凌汰投手(24=BCリーグ・新潟)が15日、150キロデビューを果たした。

プロ初実戦となった紅白戦(国頭)の9回表に登板。谷内を中飛に抑えた後の片岡に投じた3球目、空振り三振を奪った直球が球団のスピードガンで150キロを記録した。「自分の持ち味の強い真っすぐを、しっかりゾーンに投げられた」。続く田宮も投ゴロに抑え、3者凡退のデビュー登板。栗山監督も「思った通りだったね。ここまで苦労してきたからね」と特長を出した右腕を評した。

1年前はバイトをしながら自主トレ中だった。「まだピッチングもしていない状態。独立リーグはバイトしないとやっていけないので、2月いっぱいまでやっていました」。オフはホームセンターのコメリパワー長岡店で働き、野球に打ち込むためのベースとなる生活費を稼いでいた。

念願のプロ入りを果たし、今は給料をもらいながら野球漬けの日々を送る。「ありがたい。早く支配下に上がれるように頑張りたい」と1月の新人合同自主トレから、この日の紅白戦に照準を合わせて調整してきた。「直球で差し込めたり空振りを取れたのは収穫。もっともっと精度を上げていきたい」。育成からの成り上がりへ、上々のスタートを切った。【木下大輔】