新助っ人が来日初白星だ。日本ハムの新外国人ドリュー・バーヘイゲン投手(29)が25日、楽天3回戦(楽天生命パーク)で来日初登板初先発で初勝利を挙げた。最速152キロの直球と変化球を交ぜ、楽天打線を6回3安打2失点(自責1)に抑えた。メジャー通算10勝の右腕が、日本で最高のスタートを切った。

 

バーヘイゲンが笑顔で記念のウイニングボールを握った。「まず日本で1勝目ができて本当にうれしく思う」。ヒーローインタビューではチームメートへ「今日リードしてくれた清水捕手のおかげだと思うし、内野手、外野手のみなさんがすごくいい守備をみせてくれた」と感謝の気持ちを口にした。

試合開始直後から降りしきる雨も気にせず、立ち上がりから淡々とアウトを積み重ねた。1回、2回ともに3者凡退と最高なスタート。「全体的にツーシームと直球をコースに決めることができていた。途中からスライダーも決めることができて、そういった中で自分の投球の良さが出た」。3回と6回に1点ずつを失ったが、序盤から打線の援護も受けながら6回94球3安打4奪三振2失点(自責1)でしっかりと試合をつくった。

来日初登板へ力を蓄えていた。「ホテルに関してはすき焼きとおすし、球場に関してはラーメンを食べた」。好みの日本食に加え「この前オフの日に牛タンを食べた」と仙台名物も口にしながら準備を整えた。 この日の投球を見た栗山監督は試合後「本当に球の強さがあるし、良さがはっきり見えたのでね、よかったです。素晴らしかった」と絶賛。バーヘイゲンは「まずはチームの勝利に貢献できるそんな投手になりたい。勝つ投手になって、ファイターズを優勝、日本一に導いていけるように頑張っていきたい」。先発ローテーションの一角として貴重な戦力になる。