巨人は球団史上初となる「2試合連続6失点以上の完封負け」で、優勝マジックは35のままになった。坂本、岡本が3試合ぶりにスタメン復帰し、右膝違和感で離脱したパーラ、開幕3戦目の死球で左尺骨を骨折した小林も1軍に復帰したが、計3安打に終わった。今季初の2試合連続完封で連続無得点は同ワーストの21イニングとなり、8月23日以来の連敗を喫した。

先発戸郷はプロ入り後自己ワーストの6失点で降板。原監督は「5回までに6点、ちょっと重いね」と言い「できたてホヤホヤのピッチャー。しかし順調に来ているという点では、相手チームは完全に敵とみなして戦っている。研究もしている。その上をいかないといけない」と指摘した。

2回は死球を与えた直後の1死二、三塁から、内角を狙った直球が甘く入った。「デッドボールが頭に浮かんだなら、ピッチャーとしてどうなのか」と強い気持ちを求めた。今季7勝を挙げるが、ライバルの広島森下は1勝差に迫る。原監督は「今年だけあるチャンスという点では新人王がある。超えなきゃいけないところ。本人が調整してくるでしょう」と期待した。【前田祐輔】

▽巨人宮本投手チーフコーチ(6失点の戸郷に)「プロとしてやってはいけないセオリー、注意深さが足りなかったかな。2ナッシングから打たれたり、倉本に1球目空振り取って、2球目に甘く入ってタイムリー。一塁が空いているから、次の8番、9番でもいい」

▼巨人は17日阪神戦の0-11に次いで2試合連続完封負けを喫した。巨人の2試合連続完封負けは19年8月25日DeNA戦(0-3)同27日広島戦(0-2)以来だが、2試合連続6失点以上で完封負けは球団史上初。