明大が2試合連続で逆転勝ちした。今季採用されているポイントを1点加え、計2・5点。同2点の法大は今週は試合がないため、第2週終了時点でトップに立った。

3時間16分のゲームに、田中武宏監督(59)は「3時間を超えて皆さんには大変申し訳ないのですが、こういう戦い方がうちの持ち味。選手には、長く、しつこくやろうと言っています」と切り出した。

粘り腰から逆転した。1-2の4回、先頭の4番上田希由翔(きゅうと)一塁手(1年=愛知産大三河)は4球でカウント2-2と追い込まれたが、ファウルで粘り、7球目で四球を選んだ。そこから打線がつながり、この回一挙5点を奪った。

1年生ながら4番に据える田中監督は「あの体格(身長182センチ、体重88キロ)からは想像できませんが、器用なんです。追い込まれてから粘るのはチーム全体でやっていることですが。まだ1年生。大きく育って欲しいですが、追い込まれてから、よくやってくれました」と、ねぎらった。

第1週の早大戦は、1敗1分け。「早稲田に粉々にやられて。このままなら、秋もやられると。4年生の気持ちを強く感じます」。第2週から立ち直ったチームに目を細めていた。

▼明大・西城愁太投手(5回無死一、二塁、打球を右手首に受け降板した先発高橋に代わり急きょ登板。後続を断ち、リーグ戦初勝利)「みんなでつないで、守って、もらった1勝だと思います。ありがたいです」