パナソニック(門真市)の主将、法兼駿内野手(25=亜大)が先制打含む4打数3安打1打点の活躍で、チームを2回戦に導いた。

1回2死一、三塁、いきなり迎えたチャンスで法兼が変化球を捉えた。左前への先制適時打。チームは幸先の良いスタートを切ったと思われたが、その後は毎回安打を放つも、得点が奪えない。すると5回、西武与座の兄で先発の与座健人投手(27=関西国際大)が左翼線二塁打を打たれ、同点に追い付かれた。

相手チームの粘りに苦しんだが、7回に犠飛で勝ち越しの1点を奪い、そのまま逃げ切った。法兼は「序盤で点を取ろうと話していた。チャンスで回ってきて自分が決めるしかないと思ってました」と、プラン通りに奪った先制点を振り返った。高知では3年春にセンバツに出場。亜大では3年秋に首位打者を獲得するなど活躍した。持病の腰痛を抱えながらも、主将として、5番打者としてチームを支えている。頼れる主将に導かれ、パナソニックが頂点を目指す。