来季から投手のキャプテンに就任する広島大瀬良大地投手(29)が23日、所信表明を行った。今月内に、佐々岡監督と広島市内で会食した際に、指揮官からそれぞれ主将を託された。これまでも投手陣のリーダー的存在としてチームを引っ張ってきたが、右腕は「いざ肩書が正式にあると気持ちも全然違う。より一層頑張っていきたい」と決意を新たにした。

25年ぶりのリーグ制覇を果たした16年は、投手は黒田博樹氏、野手は新井貴浩氏が中心となってチームをまとめていた。右腕も身近で接していただけに「背中を見てたくさん学んだ。僕には僕の形があると思う。ああいう背中、姿になれるようにしっかりと精進していきたい」と引き締めた。

大瀬良は小学校、大学と主将の経験がある。主将のタイプとしては「あんまり怒ってどうこういうタイプではない。しっかりとした姿を見て、何かを感じてやってもらえたらというスタイルでやっていた」と明かした。広島では「みんなプロとして頑張っているので、ああだこうだいうことはないと思う。若い子とはしっかりコミュニケーション取っていきたいですし、アドバイスもできる範囲のことは精いっぱいやっていきたい」と力を込めた。

エース、そして主将として、成績でもチームを引っ張る決意だ。「もちろん成績は何よりも大事。肩書がつくことで、普段の態度だったり、周りからの見られ方も変わってくる。よりそういうところは意識してやっていかないといけない」と緊張感を高めた。

チームの一体感をより強めるべく、野手の主将鈴木誠との連携も重要となる。これまでもチームのことを話し合ってきたという右腕は「よりもっと深いところで話をしていかないといけない。チームの状況、環境も変わってくる。臨機応変に対応しながら、チームを見てやっていけたら」。来季から「C」マークを胸に刻み、鈴木誠との強力タッグで「強いカープ」を取り戻す。【古財稜明】