「3」を奪い合う。楽天は4日、開幕前の拠点となる静岡・草薙球場で全体練習を行った。石井GM兼監督はシーズンでの1軍の捕手登録人数について「3人でいこうと思う」との考えを示した。現在1軍では、キャンプ当初から変わらず太田、下妻、石原、田中貴の4人がしのぎを削る。指揮官は複数捕手の併用を見据えながら「捕手が長く座ることが安定したチーム条件の1つ」と正捕手の台頭を求めた。

筆頭は、昨季チームトップの67試合に出場した3年目の太田だ。8年ぶりに復帰した田中将とは、ここまでの登板2試合で、いずれもバッテリーを組んでいる。昨季、下妻は岸、石原は太田故障後の10月以降、涌井と主にコンビを組んだ。シーズン途中に巨人からトレード加入した田中貴はパンチ力ある打撃が魅力。同GM兼監督は「争って勝ち取ってほしい」と6日中日戦(バンテリンドーム)から始まるオープン戦でのアピールを促した。

開幕まで、オープン戦は14試合。光山バッテリー兼守備戦略コーチは「堀内、足立も選択肢にある」とし、9日からの静岡6連戦中に従来の組み合わせとは異なるコンビを試す考えも巡らせる。険しい143試合の長丁場。扇の要たちが、高め合う。【桑原幹久】

▽太田(正捕手どりに)「投手に『太田と組みたくない』と言われたら、出ることはできない。投手に信頼されることが一番」

▽田中貴(開幕1軍入りへ気合)「落ちることは考えていない。ジャイアンツにいる時から同じで、正捕手を目指してやるべきことをやります」

▽下妻(開幕1軍入りに)「実力以上のものは出ない。パフォーマンスをしっかり出せて、3人の中に生き残れることが一番」

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