巨人吉川尚輝内野手(26)が「3番」でプロ通算2度目の4安打を放つ活躍を見せた。

1回2死、楽天岸の内角高め144キロ直球に詰まりながらも三塁手の頭を越す内野安打。初球で二盗を決め、チャンスメークした。第2打席、第3打席でも単打を放つと、1点リードの7回先頭。楽天ブセニッツの初球外角低めの156キロ直球にコツンとバットを合わせた。三遊間へのゴロに快足を飛ばし、遊撃への内野安打。4点をとって試合を決定付けた7回の攻撃の先陣を切った。「今日から交流戦でしたし、スタートが大事。こういうチーム状況ですし、少しでもチームに貢献できたことはよかった」と振り返った。

22日の中日戦(バンテリンドーム)でプロ初の3番に抜てきされた。3試合連続で3番を務め、好調の2番ウィーラーと不動の4番岡本和の間をつなぐ役割を担う。「後ろにつなげるだけだと思うので、打順関係なくやっていけたら。ウィーラーの長打だったりをいい形につなげられるように意識してやっていきたい」。4安打で打率も3割4厘まで上げてきた。5月に限れば、4割2分1厘と好調をキープしている。原監督も「非常にこのところ上向きという中でね。3番に置いて非常にいいものを出してくれていると思います」と高評価した。「3番吉川」が梶谷、坂本不在の打線をもり立てる。【小早川宗一郎】