ロッテ角中勝也外野手(34)が2打席連続二塁打で巨人菅野攻略の先導役になった。

初回は1死一、二塁で左中間へのエンタイトル二塁打。これが先制適時打になった。3回には1死一塁で左翼ポール際への大飛球。フェンス直撃の二塁打でチャンスを広げるも「切れなければ入ったと思ったんで、すごく残念です」と苦笑い。惜しくも今季1号はならなかったが「ここまできたらいいかなと思っています」と達観の域だ。

交流戦18試合を終え、21安打を放った。交流戦通算打率は3割4分3厘。「セ・リーグいいなあって思ってました(笑い)。まっすぐで押されるのが好きじゃないんで。そういうタイプが少ないんで。セ・リーグの方が」とうらやむが、それでも今季ここまで打率3割1分7厘。規定打席到達にはあと「35」とまだしばらくかかるが、ハイアベレージをキープする。

巨人に手痛い連敗を喫したが、角中の活躍もあって勝率5割に戻した。「勝率5割で優勝できるわけではないんで。貯金というよりも優勝するために勝つしかないんで。全部大事ですけど、オリンピック明けがすごく大事になってくるので、それまでにやっぱり良い形で、そこに臨めるように勝ちたいですけどね」と職人は先を見すえる。。

6番、5番、4番と打順は上がってきたが、こだわりは見せない。お立ち台で「本来4番打たなきゃいけないヤツがすごいふがいないんで」と後輩安田を少々いじりながら「まぁ、調子もちょっと上がってきたみたいなんで、ちょっとでも代わりできたらなと思います」としみじみ。「1軍の最低限の働きしかできなかった」と悔いた昨季も今は昔。バットマンは今なお進化中。今年は角中節がよく響く。【金子真仁】

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