オリックス山本由伸投手(22)が日本生命セ・パ交流戦の最優秀選手賞(MVP)に選出された。賞金200万円が日本生命保険相互会社から贈られる。

山本は交流戦期間3試合に先発し3勝をマーク。防御率1・23を記録し、33奪三振も交流戦トップと圧巻の投球を見せた。

今季6勝目を挙げた6月11日広島戦(京セラドーム大阪)では8回無死まで“完全投球”を披露。8回に広島鈴木誠に初安打を許すも、自己最多の15奪三振を記録した。

交流戦は“年1”の対戦機会で「(捕手の)寅威さん(伏見)が『映像を見てこい』と言ってたんで、しっかり見て勉強しました。前日にしっかり見て、朝に寅威さんとミーティングして、寅威さんの意見を聞いてという感じですね」と女房役からの愛のある“喝”を受けていたことも明かした。

期間中の登板全試合で仕事を果たして3勝。チームを10年以来、11年ぶりの交流戦Vに導き「すごくうれしいです。パ・リーグの順位も良いところに来ているので、この流れに乗って、失速しないように頑張りたい」と気合を入れ直した。

周囲に感謝を忘れない。「野手の方にしっかり守っていただいた。(4日の)中日戦でも(一塁の守備固めの)山足さんが最後、接触しながらもしっかり捕ってくれて、無事勝利を取ることができた。いろんな方のサポート、いろんな方の力を借りて取れた賞だと思います」。

賞金200万円の使い道を問われると「200万円ももらえると思ってなかったので…。何しよっかなぁ? 何に使おうか、これから考えます」と白い歯をキラリと見せた。

18日楽天戦(楽天生命パーク)に先発予定で「明日からの3連戦がすごく大事になる。僕自身、良い投球をするのがチームのためと思っています」。22歳。何歳になっても、マウンドで胸をときめかせる。【真柴健】