自身初の2桁勝利を狙う。20日西武戦(京セラドーム大阪)に先発予定のオリックス山本由伸投手(23)が、高卒プロ5年目で初の2桁勝利を目指す。

「しっかり毎試合勝ち切れるように。チームもすごい流れがいいので、その流れに乗せてもらって。シーズン終盤になるにつれて、1試合1試合がより大事になる」

東京五輪では主戦投手として金メダル獲得に貢献。チームに戻って、初の登板に「(疲れは)しっかり取れました。全然大丈夫です」と笑顔を見せた。この日はダッシュやブルペン投球などで、状態を確認。ブルペンではチェンジアップも試投し「練習です、はい。チェンジアップはずっと、2年くらい練習してます。球速が全然違うので、幅が広がるかなと」と、さらなる進化を遂げる。

19歳左腕の宮城が一足先に2桁勝利を記録。9勝の山本は「宮城にも負けてられない。僕も頑張ろうと思います」と気を引き締めた。宮城が「見てみたい」と話していた五輪の金メダルは「昨日、多分、(舞洲で)見たはずです。みんな意外と見たがっていたので、持っていきました」と明かした。

17日に23歳を迎えた右腕は「いつも通りの日でした。少しずつ大人になれているんじゃないかなと。(チームメート数人が)みんな良いものをくれました」とニッコリ。23歳初登板には「僕自身はいつも通りプレーすること。応援してくださってる方もたくさんいると思うので、良い結果を出したいです」。エースの快投で、さっそうと首位を走る。【真柴健】