日本ハム近藤健介外野手(28)のバットが、連敗ストップへ導いた。

4回1死二塁。内角144キロ直球を「うまくさばくことができた」と右翼線へ運び、先制の適時二塁打。ここまで3戦3敗の楽天早川には、この日も3回まで無安打に抑えられていたが、「重苦しい雰囲気を振り払えたと思う」と流れを引き寄せた。

そして同点に追いつかれて迎えた5回2死満塁。今度はカットボールを中前へはじき返し、決勝の2点適時打を決めた。難敵をマウンドから引きずり降ろす一打に「新人相手に3戦3敗はチームとしてダメだと思うし、みんなそういう意識で戦えたと思う」とうなずいた。

東京五輪でともに金メダルを獲得した伊藤の白星につなげ、「大海にも勝ちがついてチームも勝ててよかったんじゃないかな」と喜んだ。昨年まで3年連続で打率3割も、今季はここまで2割台。チームも最下位と苦しい戦いが続くが「目の前の試合を全力で勝つために頑張る」と力を込めた。【小林憲治】

▽日本ハム佐藤(4回、4試合連続安打となる右前適時打。苦手の左投手からの一打)「苦手だなと思っていた分、集中して出来ている」

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