中日柳裕也投手(27)が「投手3冠」へ望みをつないだ。

0-2の6回に木下拓が同点となる2点適時打で援護。試合が振り出しに戻ると、そのまま8回まで2失点と粘投した。その直後に高松の勝ち越し犠飛が飛び出し、自己最多タイの11勝目を手にした。阪神青柳と広島九里を1勝差で追い、防御率2・12、167奪三振はトップを保った。

ピンチにも動じなかった。6回は先頭塩見の三塁へのゴロを高橋周が後逸。2番青木の右前打で2点目を失った。それでも柳は「いつも周平さんに守備で助けられている。エラーもある。自分が何とかしたかった。ああいう場面を抑えらえられる投手になりたい」というようにギアを上げ、主軸に挑んだ。3番山田は捕邪飛。4番村上に単打を許して1死一、二塁としたが、5番オスナを二塁併殺打に打ち取って脱した。

16年にドラフト1位で入団して5年目。これまでタイトルには縁がなかった。「ここまできたら頑張りたい。自分がしっかりやらないと(タイトル獲得は)始まらない。結果を出せるようにがんばりたい」。7試合となった残りシーズンの登板に意欲を燃やした。【伊東大介】

▽中日高松(8回1死満塁で自身初の決勝犠飛)「自分で何とかしようという気持ちで打席に入りました」

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