高卒1年目の日本ハム細川凌平内野手(19)が、令和の怪物とのファーストコンタクトで初安打を放った。ロッテ戦(ZOZOマリン)の3回、先頭で1学年上の佐々木朗とプロ初対戦。来季以降、互いにチームの主力として何度も対戦する可能性がある相手に、明確な狙いを持って臨んだ。

細川 真っすぐ一本に絞って、初球(ファーストストライク)を捉えることだけを考えた。

2ボールからの3球目、ストライクゾーンの153キロ直球をきっちり捉えて中前打。この安打が佐々木朗にとってもプロ入り後初めて年下選手からの被安打となった。「すごいボールでした。その球を1発で初打席で仕留められたのはよかったと思いますけど…」。反省は無安打に終わった第2打席以降や、5回にプロ初失策を記録した遊撃守備。「(打撃は)攻め方の変わり方や変化球に対してがこれからの課題。いろいろ経験しながら対応していけたら」と成長への糧を、たくさん得た。

チームは序盤の3点差を終盤に追いついたが、今季2度目のサヨナラ負け。それでも、貴重な経験を積んでいる細川に、栗山監督も「すごく自信になると思う。ああやって(守備で)ミスした方がうまくなる。すごくいいこと」と、目を細めた。【木下大輔】