143試合目で、阪神が力尽きた。

勝って首位ヤクルトに重圧をかけたかったシーズン最終戦は今季11度目の0封負け。試合後、ファンへのあいさつに立った矢野監督は「今日の、こういう試合に勝ちきれる、もっともっといいチーム、強いチームになっていけるように。この悔しさを持って戦っていきます」と悔しさをかみしめた。大一番で痛いミスが出た。2回に許した先制点には糸原の悪送球が絡んだ。4年連続両リーグワーストの今季86個目の失策。5回の2失点も先頭を振り逃げで出塁しての失点だった。

今季は2位に最大7ゲーム差をつけながら、首位を守れず。終盤に猛追したが、16年ぶりのリーグ制覇には届かなかった。矢野監督は球団の続投要請を受諾する方向で、勝負の1年契約を交わす見通し。まだ日本一の可能性は残されており、短期決戦でヤクルトに雪辱を期す。