BIGBOSSフィーバーが沖縄に上陸した。日本ハム新庄剛志監督(49)が7日、沖縄・国頭で行われている秋季キャンプ視察のため現地入りした。

那覇空港では居合わせた約200人のファンに出迎えられ、アロハポーズで登場。「またね」と笑顔で手を振ってさっそうとキャンプ地へ向かった。BIGBOSSの動向は、台湾でも連日報道され、注目を集めている。世界を席巻する“新庄劇場”が8日、ついに国頭で開演する。

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新庄BIGBOSSが、アロハポーズで沖縄入りした。「新庄剛志自身がファッション」という就任会見での名言で注目されたコーデは、ブラウンのハットにサングラス、ヒョウ柄のヘッドスカーフにマスクは黒、シャツやパンツにブーツは黒基調で固めた。まるでハリウッドスターの装いで、午後1時17分に待ち構えた約200人の前に登場。「おぉ~」というどよめきに、思わず笑みがこぼれた。

無数のカメラのストロボを気持ちよさそうに浴び、レッドカーペットならぬ、赤のローピングで仕切られた即席“新庄BIGBOSSロード”をゆっくり歩いた。一般の出口とは違う関係者通路を通り、用意された車へ乗り込む際はファンから「ビッグボス」「ちばりよー」などの声がかけられると、手を振りながら「またね」とひと言。最後も後部座席から両手で手を振って出発。5分ほどの新庄劇場の序幕は期待通りだった。

型破りな指揮官の動向に注目しているのは日本だけではない。台湾メディアも「BIGBOSS新庄」の情報を連日、取り扱っている。監督ではなく「BIGBOSS」呼称が現地でも浸透。ネットメディア「今日新聞」の呉政紘記者も「これは前代未聞です」と、海を越えたフィーバーに驚く。

現役時代から台湾でも大人気で、阪神時代の敬遠球打ちや日本ハム時代のパフォーマンスもよく知られている。4日の就任会見も現地では詳報され、SNSでの発信も日本と同様に敏感に反応。5日に日本ハムが新外国人ヌニエス獲得を発表すると「BIGBOSS新庄補強第1弾」として報じられた。台湾の大王こと王柏融の契約延長が発表されたこの日は、BIGBOSSとの共闘に期待する声も相次いだ。

8日から国頭で秋季キャンプ視察を開始する。米球界ではバリー・ボンズやマイク・ピアザらスーパースターと親交があった。インドネシア・バリ島で付けられた「BIGBOSS」の呼称が広がる。就任会見では「世界一の球団、世界一のチーム」を目指すと言った。世界から注目を浴びながら第1歩を踏み出す。【木下大輔】