阪神大山悠輔内野手(26)が10日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、現状維持の年俸1億円でサインした。

1年間主将を務めた今季は129試合出場で打率2割6分、21本塁打、71打点。球団側からは9月4日巨人戦の9回裏に放った逆転サヨナラ2ランを例に「ああいった一打をもっと増やしてほしい」と期待され、「チームを勝たせる一打をもっともっと増やして貢献したい」と力を込めた。

今季は5月に背中の張りで戦線離脱。シーズン最終盤の10月下旬にも死球が影響した背中の張りに苦しめられた。「ふがいない、何やっているんだろう、という気持ちはあった。テレビで見ていることしかできない自分が腹立たしいというか、本当に悔しかった。チーム全員で戦っている姿を見て、もっと自分もやらなくちゃいけないという気持ちになった」。

チームは首位ヤクルトにゲーム差なしの2位に終わり、来季16年ぶりのV奪回への思いは人一倍強い。「本当に悔しかった。一番はチームが2位で終わってしまったこと。その原因が自分にもあると思っている。キャプテンとして、もっとできるんじゃないかというところもあった。そういった悔しさが一番ある」と目をギラつかせる。

秋季練習では本職の三塁、一塁に加え、有事に備えて左翼も練習。「中途半端にやることが一番良くない。そこをやっている選手に申し訳ないし失礼になる」と慣れないポジションにも全力を尽くす覚悟だ。「打撃、守備、走塁、メンタル、体もそう。全てにおいてもっとやらないといけない。(目標は)やっぱり優勝。チーム一丸となって、もう1回やりたい」と燃えている。(金額は推定)