大先輩から熱烈指令! 阪神岩貞祐太投手(30)がプロ初の「60試合登板」を目標に掲げた。

母校必由館(ひつゆうかん、熊本)の先輩で、ソフトバンクなどで活躍した九州アジアリーグ火の国の馬原孝浩監督兼GM補佐(40)らと福岡県内のグラウンドで実施中の合同自主トレを公開。通算182セーブを誇る馬原氏から「60試合以上、欲をどんどん出してこの1年やってほしい」と激励された。オンラインで取材に応じた左腕はこれを受け「60試合投げたい」と決意を新たにした。

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中継ぎ転向2年目の昨季は自己最多46試合に登板も、中盤以降で2度の2軍降格を味わった。1年間戦う体作りを目指し、「柔道整復師」や「鍼灸(しんきゅう)師」の国家資格を持つ馬原氏に志願して昨年12月から師事。肩や股関節の可動域を広げる体のケアを中心に「今まであんまりやってこなかった」という中継ぎに必要な瞬発系のウエートトレーニングにも精を出す。「体の変化をものすごく感じる。ここ数年で一番肩の状態はいい。(ウエートを)年間通して継続していきたい」と引き締めた。

「馬原塾」にはソフトバンクから人的補償で中日に移籍した岩崎や、ソフトバンク嘉弥真ら各球団を代表するセットアッパーも参戦。ブルペンでの肩の作り方や配球面など知識を習得中だ。救援巧者のエキスを存分に吸収し、勝利の方程式を奪い取る。【古財稜明】