「東大左腕+古田式思考=1軍生き残り」。ヤクルト宮台康平投手(26)が沖縄・浦添キャンプでブルペン入りし、臨時コーチを務める元監督の古田敦也氏から直接指導を受けた。

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左打席に打者のダミーを置いて投球した後、右打席に立った古田氏に23球を投げ込むと、投球後には6分間の青空講義。「バッターに対する心構え、配球の考え方を教えていただきました。自分の持ち味と今後どうしていったらいいかをアドバイスしていただいたので、それを生かしていきたい」と真剣な表情で話した。

宮台が投じた85球中、68球を見守った古田氏は「落ちる球も悪くなかったし、スライダーも2種類くらい練習をしていた。彼の立場的には自分のストロングポイントを押していく。その球種は何なのか、どのコースに投げていった方が相手が嫌がるのか理解して、実戦でやる方がいいと思う」と振り返った。

先発陣にはベテラン石川や若手の高橋がいるが、左の中継ぎは不足気味。延長12回制となる今季はより重要性の増すポジションだけに、頭脳派左腕は「しっかり自分がチームのピースに入れるようにアピールしたい」と意欲を見せる。移籍2年目、偉大なOBの助言も糧に中継ぎとして存在感を示していく。【鈴木正章】