ロッテのドラフト1位、松川虎生捕手(18=市和歌山)が“本島行き切符”をつかんだ。今キャンプ初のシート打撃で攻守にアピールした。

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まずは守備で見せた。育成の小沼とバッテリーを組み、ともに1死一塁の場面で二盗を2つ刺した。井口監督は「スローイングは非常に安定しているし、タッチゾーンにも必ず来ていた。持ち味を実戦でしっかりできている」と評価。さらにバットでは2打数1安打。無死一、三塁で左腕成田から右翼線二塁打を放ち“プロ初打席、初安打、初打点”をマークした。

二塁送球1秒8の強肩と、広角に長打を打てる打棒。指揮官は対外試合が始まる1軍の沖縄本島遠征にも「連れて行きますよ」と明言した。加えて「全てに関して平均値が高い。そのままいけば開幕もあるかもしれないし、それくらい今はいいものを見せてくれている」とたたえた。

高卒新人捕手の開幕1軍となれば、06年の西武炭谷以来となる。堂々と持てる力を発揮した18歳は、本島同行の知らせに「すごくうれしいです。ここから結果が求められてくると思うので、やっぱりそこでしっかりアピールできるようにやっていけたら」。実戦形式ではない、本物の実戦を心待ちにした。【鎌田良美】