ソフトバンクのドラフト2位・正木智也外野手(22=慶大)が28日、早期の戦線復帰へ意欲を燃やした。「右浅指屈筋(せんしくっきん)損傷」ならびに「右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷」の疑いと診断され、10日に宮崎キャンプを離脱。この日、福岡・筑後市のファーム施設で行われていたC組キャンプを打ち上げた。

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正木は「症状自体は重傷ではなくて、2週間ノースローをして、ちょうど今投げ始めた。塁間ぐらいは投げられているので、近いうちには復帰できると思います」と、現状を明かした。実戦復帰のメドについては「順調にいけば、あと1週間ちょっとで実戦には戻れる」と説明。無理は禁物だが、高校通算50発、東京6大学リーグでも10本塁打を放った即戦力ルーキーの長期離脱は避けられそうだ。

A組だった第1クールには、フリー打撃で早大出身の大竹耕から“プロ1号”を放つなど好調だった。「自分の中では、結果も出ている方だと思っていたので、本当に悔しかった。これから試合に入ってアピールするぞという時にけがをしてしまったので」。

上林、佐藤直、柳町、真砂、牧原大との中堅争いからは一時離脱。焦る気持ちを抑え、現在は筑後で体をイチから見直している。「高橋礼さんや周東さんにも『焦ってもいいことはないよ』と言われました。その言葉をもらったので、今は治すことに専念。焦らずいこうと思っています」。クールな慶応ボーイは、完全復活へ着々と準備を進める。【只松憲】