西武ドラフト2位佐藤隼輔投手(22)は収穫の3敗目だった。

プロ最長6回0/3を5安打6奪三振の2失点。筑波大時はほぼ投げていなかったカーブをうまく駆使した。球速は110キロ台で速球との差は約30キロと、緩急が効いた。1回には柳田を空振り三振に斬った。2ストライク目の空振りと、結果球はともにカーブだった。

「今まであまり使ってこなかったカーブを有効に使えたことも、今後に向けての収穫だったと思いますし、武器にしていきたいです」

カーブはプロの世界に適応するため、練習を重ねていた球種。チェンジアップ、スライダーに続く三振を取れる変化球に完成した。奪った相手が球界屈指の強打者なのも、意味は大きかった。「この配球は継続して取り組んでいきます」と自信になった。

過去3度の登板で、最長5回だったが、7回途中まで投げられた。球数も78と少なくまとめた。7回先頭柳田に右前打を許し、最後はマウンドを降りた。「回の最後まではしっかりと投げ切りたかったです。回の途中降板は悔しいですし、次回はもっと中継ぎの皆さんの負担を減らすことができればと思います。特に疲れを感じることはなかったのですが、少しずつ抜け球は多くなってしまいました」。手応えの詰まった投球の中で、反省も忘れなかった。

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