ソフトバンクに新加入した又吉克樹投手(31)が、NPB史上9人目の通算150ホールドを達成した。

本拠地ペイペイドームで、中日からのFA移籍後初のお立ち台に上がり「自分の記録はあまり意識したことがなかった。今まで関わってきた方にお礼を言いたいと思います」と、万感を込めて振り返った。

3点リードの8回に登板。先頭オグレディに四球を出したが、続く4番山川を空振り三振。外崎の左翼への大飛球をグラシアルが好捕し、相手走者のミスもあってダブルプレーと、運も味方にした。この日がリーグトップタイ12試合目の登板で、いまだ防御率0・00。本来の守護神、森が不在のブルペンを支える。

又吉の影響力はグラウンド外にも及ぶ。普段の練習やブルペンで準備する姿も、若手の手本だ。森山投手コーチは「1球1球に意図を感じる。他の選手も見て学んで欲しい」と力説する。

「又吉広報」も、チームやファンに浸透してきた。中日時代からSNSでの発信に積極的に取り組み、移籍後もチームメートの素顔などを公開。この日は試合終了5分後、お立ち台に上がるより早く、自身が記念Tシャツを着た写真をスピード更新した。“広報活動”は「続けるためには1軍にいないといけない。そういう意味で、自分にプレッシャーをかけながらやりたい」と、モチベーションの1つだ。“鉄腕広報”がこれからも投げて、撮って、チームを盛りあげていく。【山本大地】

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