ソフトバンクはリリーフエースが打たれ、ロッテに連敗を喫した。又吉克樹投手(31)が今季初失点で初黒星。今季新加入の右腕が開幕から続けていた、連続試合無失点も18試合でストップし「今日の負けは僕の責任。チームに迷惑をかけてしまった」と悔しがった。

又吉は2-2の同点だった8回に登板。先頭の高部に左前打され、送りバントで1死二塁。続くマーティンに右翼テラス席まで運ばれ、痛恨の勝ち越し2ランを許した。「今日のような投球では、今の立場をほかの投手に奪われかねない。明日までにしっかりと修正します」と、自身を奮い立たせるように言った。

昨オフに中日から国内FA権を行使して、ソフトバンク入りした又吉は、加入1年目からブルペンで存在感を発揮。開幕から7、8回に投げる「勝利の方程式」の一角を任され、抑えの森が不調で2軍落ちしてからは、代役抑えのモイネロとともにリリーフ陣の軸として支えてきた。11ホールドはチームトップだ。それだけに、藤本監督も「又吉が打たれたらしょうがないよね。信頼して出してるんやからね。そこで打たれたら、しょうがないと思います」と責めなかった。

首位の楽天も敗れたため、2.5ゲーム差は変わらず。交流戦まで残り1試合。藤本監督は「明日はなんとか、絶対に勝ってね、交流戦に入っていきたいですね」と前を向いた。【山本大地】

○…ソフトバンク主砲柳田の5戦連続の打点も勝利に結びつかなかった。1-1の5回2死二塁から美馬の外角に沈むフォークを中前にはじき返す、一時勝ち越しとなるタイムリー。「チャンスだったので積極的に打ちにいきました。いいところに転がってくれた」。と振り返ったが、チームは逆転負け。この日は4月5日のオリックス戦(ペイペイドーム)以来、3番右翼で先発出場。守備でもはつらつとしたところを見せた。

○…ソフトバンク先発大関が白星を取り逃した。初回に1点を先制されながら打線が2回に同点、5回に勝ち越しに成功。勝利投手の権利を得ながら6回無死一、二塁から中村奨に右前に同点打を許し降板。「逆転してもらった後の投球が悔しいです。何とかリードを守りたかった」。6回途中92球を投げ、5安打2失点の粘投も悔しさをあらわにした。

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