オリックス増井浩俊投手(37)が今年も前人未到の記録に挑む。7日からのヤクルト3連戦(京セラドーム大阪)で今季初登板、初先発することが6日、分かった。8日か9日に先発する。

ヤクルトから白星を挙げれば全12球団からの勝利を達成。「12球団セーブ」は18年にクリアしており、ダブル達成となれば史上初の記録だ。全12球団からホールドも記録しており、先発、中継ぎ、抑えと3部門で活躍してきた証しにもなる。

今月38歳になる13年目のベテラン右腕が、満を持して年に1度のチャンスに臨む。日本ハムから18年にオリックス移籍。20年に古巣を倒して王手をかけていた。昨年のヤクルト戦は先発で5回2失点。リードして降板したが救援が逆転されて、惜しくも達成が持ち越しになった。日本ハム時代もよく知る中嶋聡監督(53)が、今年も舞台を用意した。

若手投手が多いオリックスの中で、今年はなかなか出番が回ってこなかった。2軍で8試合に登板し、1勝1敗、防御率5・50。トータルの数字は決してよくないが、前回1日の広島戦(由宇)は4回1失点。その前の5月25日ソフトバンク戦(タマスタ筑後)は初回に6失点した後は無失点と立て直し、5回まで投げている。

増井は静岡-駒大-東芝を経て09年ドラフト5位で日本ハム入り。1年目は先発で、2年目から中継ぎに専念すると才能が開花。12年にはリーグ最多45ホールドで優勝に貢献した。昨年までの12年間で549試合(先発39)、41勝45敗、163セーブ、158ホールド、防御率3・07の成績を残している。

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