プロ野球ベンチ内の「マスクなし」は難しそうだ。

日本野球機構(NPB)は6日、新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家にベンチ内でマスクを外すことは可能か、問い合わせた。政府の新たな指針である、屋外で周囲に人がいなければマスクを外しても構わないという考えを踏まえたもの。

専門家の見解は「ベンチは屋外」というものだった。ただ、実際の試合中にマスクを外せるかとなると、難しそうだ。NPBの井原敦事務局長は「現実的には大変難しいと思う。声を出す方向がグラウンドに向かってであれば、その方向、2メートルに人がいなければ、リスクは少なくなると思っている。が、大変難しい。人もベンチ内で動く。いろんな打ち合わせ、会話の際、マスクを外していたら、その時はつけないといけない。こまめにやらないといけない」と話した。

これから夏場を迎え、熱中症の心配もある。同事務局長は「ベンチも、屋外球場なら非常に高温になる球場はある。一息つくときは、距離を取る、会話をしないというのを守って、マスクを外してひと息つくのは可能かと思う」と対策を口にした。