DeNA三浦大輔監督(48)が、試合の舞台裏や自身の思いなどを語る「月刊ハマの番長」。第4回は、6月の戦いぶりとともに蝦名の台頭や4番の牧のさらなる成長、佐野、牧、宮崎以外のポジション争いへの期待などを語った。

【取材・構成=久保賢吾】

-6月はここまで、8勝12敗。勝ち試合も負け試合も僅差の試合が続いたが、戦いぶりは波に乗れそうで乗れなかったり、ズルズルいかずに踏みとどまってというところ。(接戦が)増えてきましたし、チームとして、力がついてきているのは間違いないです。ただ、上にいくにはこれを勝ちきらないと。打線はもうひと押し、投手はもうひと踏ん張りが大事になってきます。

-5月の月間MVPを受賞した牧が6月は苦しむ

もっとジャンプするための試練なのかなと。相手の攻め方も厳しくなっていますし、苦労しない選手はいないですから。そこにどう向き合って、どう乗り越えていくか。本人も打開しようと必死にやっています。責任感が強い選手なんで、「俺が」っていうところがちょっと空回りするような部分も見られましたけど、これも成長するための糧になるでしょう。

-蝦名を18試合でスタメン起用。1番、2番、3番を任せている

去年、代打で出て、体が固まってしまった姿を見てますから。その悔しさを胸に、今年にかける思いも感じますし、打席でも塁上でも思い切りがいい。積極性が見えますし、ガラッと変わった。上位で使いたいなと思わせてくれましたし、期待通りの活躍をしてくれています。

-大田、楠本、森がケガから1軍に合流したが、即スタメンではなく途中出場から

結果を出してる選手もいる中で、ケガから復帰したからレギュラーというわけではないです。今、レギュラーと言えるのは佐野、牧、宮崎の3人。それ以外のポジションは状態、相手投手との相性とかを考えながら決めています。競争がどんどん激しくなっているのは間違いない。かなり選択肢が増えましたし、いい悩みが増えたと思います。

-前半戦は残り24試合

交流戦が終わって、レギュラーシーズンが再開するタイミングで、オールスターまで残り33試合だったので、「20勝以上を目標に」という話をしました(現在3勝6敗)。そうすれば、オールスター明けを貯金1以上からスタートできますから。そこに向けて、若手、中堅、ベテラン、全員の力を結集してやっていきます。