虎のレジェンド助っ人に並んだ! 阪神近本光司外野手(27)が、自己最長をさらに更新する25試合連続安打をマークした。これで球団歴代4位の83年ランディ・バースの記録に肩を並べた。

「狙いとか状況とかいろいろ考えた上で、まあ打つボールではなかったとは思っているんですけど…」。2-2の同点の3回1死一塁。DeNA左腕石田の甘く入った初球、134キロを強振。詰まりながらも中前へ落ちるポテンヒットとなった。その後2死一、三塁から大山の打席の初球に二盗に成功。盗塁数を「14」まで伸ばした。

ヒットも盗塁も、すべては「勝利」のため。個人記録は意に介さない。盗塁へのこだわりを問われた近本は「いや~全然(ない)。勝てばいい。試合のためにやっているだけなので。盗塁のためとか数のためとか試合のためとかは全然考えてない。ただ勝つために打ちますし、勝つために走る。ただそれだけだと思います」と言い切った。

くしくもバースと同じ「3番」として、打線をもり立てている。6月は全試合で3番に座り、最下位脱出と交流戦2位の快進撃へ導いた。22日からは1番中野、2番島田の打順が固定され、2人が盗塁を量産。足を絡めた攻撃が機能しているが、近本が2人に「気を使うな」と伝えているという。後輩に伸び伸びプレーさせていることが、相乗効果を生み出している。

5月28日ロッテ戦(ZOZOマリン)から積み重ねてきた連続安打は、他球団では68年王貞治(巨人)、67年土井正博(近鉄)、99年駒田徳広(横浜)ら球界を代表するレジェンドにも並んだ。連続試合安打のプロ野球記録は79年高橋慶彦(広島)の「33」で、あと8試合。左打者最長は15年秋山翔吾(西武)の「31」。球団記録の11年マット・マートンの「30」が、いよいよ視界に入った。【古財稜明】

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