「ハマの夏男」が反撃ののろしを上げた。DeNA桑原将志(28)外野手が2点を追う1回、ファウルで粘りフルカウントから8球目、ど真ん中のチェンジアップをとらえた。左翼ポール直撃の1発は、今季本拠地初本塁打となる2号ソロ。3回にはプロ11年目で初めてセーフティーバントを成功させ、佐野の同点打につなげた。逆転劇を演出し、日曜日の本拠地7試合目で今季初勝利をもたらした桑原は「お待たせいたしました!」と、お立ち台でさけんだ。

前夜の雨中戦から一転、気温30度を超える横浜スタジアム。桑原は6回にもダメ押しの2点適時二塁打で、3安打3打点4出塁でフル回転の活躍を見せた。1番ではなく、2番に固定後つなぎ役に徹して数字を改善。6月に続き7月も打率3割以上をキープ。昨季も7月は打率3割8分1厘、出塁率4割8分だったハマの夏男は、調子は? と聞かれ「普通です」と、まだまだ伸びしろを感じさせるひと言で、スタンドを沸かせた。

チームは最大9あった借金を3連勝で1とし、4月21日以来の勝率5割復帰目前に迫った。9連戦最後のカード、敵地中日3連戦に向け、桑原は「必ず貯金つくって、ハマスタで試合ができるように頑張ります」と約束した。【栗田成芳】

○…浜口が6回6安打2失点で、今季4勝目を挙げた。初回に先制の2点を奪われるも、尻上がりにチェンジアップの精度が上がった。2、3、6回と3者凡退に抑え、終わってみれば8奪三振。「初回は調子があまり良くない感じがあり、探り探りになってしまった部分がありました。2回以降は修正しながらテンポよく投げられたことが良かった」と修正力が光った。

▽DeNA三浦監督(1番蝦名、2番桑原で5安打7出塁3打点5得点と機能) 本当に1、2番が機能しているなと。非常に落ち着いた1、2番になっているなと感じます。

▽DeNA戸柱(3回に2点適時打でたたみかけ) 考えながら打席に入り、相手にダメージを与えられた。最高の結果となってよかった。

【関連記事】DeNAニュース一覧>>