やっぱり甲子園は最高や! 阪神が大山悠輔内野手(27)のV弾で、広島との雨中の投手戦を制した。両軍無得点の8回に左翼席へ均衡を破る23号ソロ。長期ロードを終え、30日ぶりに戻ってきた本拠地で白星をもぎ取った。シーズンは残り21試合。猛虎よ、最後まで死力を尽くせ。

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緊迫の投手戦。先発青柳がつくった流れに、阪神ブルペン陣が乗った。

8回、2番手で登板した湯浅京己(23)は打者3人を抑え込んだ。先頭の投ゴロを軽快にさばくと、1死から代打マクブルームの内角に直球を突き刺して見逃し三振。「ヤギさんがいい投球をしていたし、雨の中断もあったので何とかいい流れを持ってこられる投球をと思っていた。もっと貢献できるようなアツアツな投球ができるように頑張ります」。

23歳のセットアッパーは17試合連続の無失点。2勝目がついた。ホールドポイントを36に伸ばし、リーグ単独トップに立った。

1-0の9回を締めたのはカイル・ケラー(29)だった。勢いの戻った常時150キロ台の速球で押し込み、3人切り。8月7日の広島戦(マツダスタジアム)以来の2セーブ目。甲子園では5試合目の登板で初セーブだ。

初めてお立ち台に呼ばれた右腕は「大山選手が大きいホームランを打ってくれてセーブがついた。大山選手に感謝したいです。持ち味はストライクゾーンをどんどん攻めること。それがいい結果につながっている。甲子園でのセーブは特別なので、もっと頑張りたい。タイガースファン、サイコーデス!」。開幕戦のセーブ失敗から辛酸をなめ続けてきた助っ人右腕が、頼もしく本拠地のマウンドに仁王立ちした。【柏原誠】

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